栃木県営球場

江川卓をみたかい?

秋の夜長に「youtube」にハマってしまった。みているのが「江川卓のたかされ」である。小学3年生で地元の少年野球チーム(当時は学童野球という言葉はなかったのだ)に入り、翌年の春やっと野球が好きになってきた僕に、その衝撃は訪れた。

そう。それが選抜高校野球でその名を全国に轟かせた「江川卓」さんなのである。一回も会ったことはないのになぜ“さん”を付けるかというと、上のリンクの回でも登場するが「小山中」の野球部出身の同級生や知り合いが多いため、その方たちに影響されてどうしても「江川」とは呼びづらいのである。

意外!瞬足だった

“選抜”での江川さんは本当にすごかった。ゆったりとした足を高く上げるフォームから繰り出されるストレートは、テレビだけれど今までにみたこともないものだった。マジでホップしてた。当時小学4年生だった野球少年の僕にはものすごい衝撃で、まず「こんなすごい人が自分と同じ栃木県の人だ」という“誇り”みたいな感情を初めて感じた時だった。勝ち進む作新学院、江川さんの気持ちのいいピッチングを毎回みていると、自然と投球フォームの真似ができるようになっていた。試合が終わると弟と田んぼでキャッチボールをしたものだ。当然、江川さんのフォームの真似で。

ど素人ながら、江川さんの“あのストレート”の秘密は、強靭な足腰にあるのではないか?と思っている。腕はそんなに振らないし、上体で投げてはいない。昔、長嶋茂雄さん(すいません。この方も大好きなので、一度もお会いしたこともないがさん付けします)が、打撃の指導で、
「腰をブルッと回す!」とおっしゃっていたのと同じ原理なのではないかな?と考えています。江川さんは、故水島新司さんに「バケツ」といわれた大きな腰回りを重りにして、100m走があの松本匡さんの次に速かったというほどの脚力が生み出すパワーを上手に指先に活かす運動神経を持っていたのだろうと考えます。

外野席まで満員

そんな衝撃的な選抜が終わって、僕はどうしても生で江川さんの投球がみたくなった。まずは練習試合で、地元栃木市の國學院栃木とやるという情報を仕入れた。今思うと小学4年生にしてはなかなかの“アンテナの張り具合だ”いいね。ところが、詳しくは覚えてないのだが、僕たちではみられないということがわかり断念した記憶がある。“僕たち”とは、当時は僕と阿部ひろしと一志という3人とも野球好きでいつも行動を共にしていた。あの時が最高に楽しかったかな〜。

次のチャンスは春の県大会だ。何度も最寄駅の「野州平川」から3人で「栃木県営球場」(当時は清原球場なんてなかった)に行ったが、いつも「札止め」で入れなかった。ライトスタンド後方から球場をみると、まさに“黒山の人だかり”で、人の後頭部しかみえなかったのを鮮明に覚えている。後にも先にも外野席まで満員という事態は記憶にない。

未だにプロ野球関係者までに「怪物」と言われる「江川さん」の活躍をリアルタイムで感じれて本当に良かったです。それから特筆すべきは、江川さんはその後の栃木県の高校野球に多大な影響を与えています。僕はその後も栃木県の高校野球はおりをみて観戦に行ってましたが、各校のエースがみんな“江川卓のフォーム”を真似てました。誰とは言いませんが、地元進学高のエースはモロに完コピでしたよ。対烏山との試合を生でみました。それくらい理にかなったフォームだったのでしょうね。

追伸

江川さんのyoutubeチャンネル「たかされ」を毎晩みていたが、先輩である中畑さんをディスりすぎなところがどうも気になっている。仲がいいからできるのだろうが、ちょっとやり過ぎでみている方が嫌になることがある。中畑さんは真っ直ぐで気持ちのいい人ですよ。あんまり馬鹿にしないでくださいね。


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です